さくらの空
布団から手を伸ばし、時計を見ると10時を過ぎていた。

せっかくの日曜日だが、あいにく予定は一つも入っていない。

学部時代なら所属していたサークルで何かしらのイベントがあった。

しかし、引退した身には関係のないことである。

研究室に行けば一人か二人は必ずいるものだが、あいにくそんな気分でもない。




暇つぶしといえば一つしか思い浮かばなかった。
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