さくらの空
「じゃ、そういうことで。」

くるりと踵を返した。

「え、ちょっと。お見舞いに来てくれたんじゃないですか?」

「あーそのつもりだったけど。元気そうだし。」

「そんなことないですよ。もうつらくてつらくて。」

「じゃあ移される前に帰るとしますわ」

「そんなー。せっかく片付けたのに・・・」

・・・やっぱり。まぁかわいそうだしからかうのはこのくらいにしておこう。

最近ようやく千秋の扱い方をマスターしてきた気がする。

「先輩?今さりげなくひどいこと考えてたりしません?」

「お邪魔しますー」

「人の話し聞いてないしー。あ、あまり部屋の中見回さないでくださいね」
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