さくらの空
― 幕間 intermezzo for Chiaki ―
「あちっ」
うっかり熱くなった天板にさわり慌てて指を引っ込める。
落ちつけ、あたし。
時計を見ると朝の6時を少し過ぎたあたり。
まだ十分に時間はある。
昨日は不覚にも風邪を引いてしまい、一日無駄にしてしまった。
本当はちゃんと練習するつもりだったのに。
あ、でもセンパイがお見舞いに来てくれたし、逆にラッキーだったのかも。
それにセンパイの手料理まで食べられたしね。
でへへと緩む頬を軽くたたき、作業に戻る。
思えばセンパイに初めて会ったのは大学の入学式だった。
遅刻しそうになり、慌てて建物の陰から飛び出した途端人にぶつかり荷物を思いっきりぶちまけた。
もちろん全部拾わせたけど。
別にかっこよくもなく、普通の地味な感じの人。
大丈夫?と声をかけてくれたが無視しておいた。
どうせ二度と会うとは思ってなかったし。
「あちっ」
うっかり熱くなった天板にさわり慌てて指を引っ込める。
落ちつけ、あたし。
時計を見ると朝の6時を少し過ぎたあたり。
まだ十分に時間はある。
昨日は不覚にも風邪を引いてしまい、一日無駄にしてしまった。
本当はちゃんと練習するつもりだったのに。
あ、でもセンパイがお見舞いに来てくれたし、逆にラッキーだったのかも。
それにセンパイの手料理まで食べられたしね。
でへへと緩む頬を軽くたたき、作業に戻る。
思えばセンパイに初めて会ったのは大学の入学式だった。
遅刻しそうになり、慌てて建物の陰から飛び出した途端人にぶつかり荷物を思いっきりぶちまけた。
もちろん全部拾わせたけど。
別にかっこよくもなく、普通の地味な感じの人。
大丈夫?と声をかけてくれたが無視しておいた。
どうせ二度と会うとは思ってなかったし。