桜の季節
それからも予備校は同じだったため何度か見かけた。


初めて話をしたのも予備校でだった。


予備校の友達である美沙都(ミサト)と話しかけた。


「飯田君だよね?」


美沙都が言った。


「だから何?ってかあんたたち誰?」


その言葉は冷たく一瞬にして私の心は冷めた。


「は?何その言い方。同じ学校だから話しかけてみたんじゃん。」


そう私は言った。


「ってかお前同じ高校なの?全然知らねーし。」


「知らなくて結構です。」


そう言って私は飯田の前を去った。
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