苦手な言葉レンタルします!「辞めます!」編
「あのぉ、料金ってどの位かかるんですかね?疑うわけじゃないですけど、そういう、みえない商売は下手するとヤバイですよね~?」
「そうですね、今の世の中には怪しいものが溢れていますからね!気をつけないといけませんね。うちは、サービス業ですからお手ごろだと価格です。ちなみに、<言葉>一語を一週間お貸しして、1000円です!。その前に、入会金が一年間有効で3000円掛かりますけどね」

女性は、料金の説明をしながら名刺を沢木に差し出した。
<言葉>レンタルショップ、<言葉>レンタルアドバイザー:言野霊子と金色のインクで印字されていた。

「どうされます?ここへ入ってこられたのも、何かのご縁でしょうからね、入会されては如何ですか?」
言野霊子は、入会申し込みの書類とボールペンを沢木の方へ差し出した。
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