好きって言ったら、どうする?









「それで?!」

「そ、それで…要くんと話してたら
後ろから勇さんに引っ張られて…。」

「おぉ……!」

「そのまま連れてかれて、
そしたら偶然海まで行っちゃって。」

「おぉ…!!」










私が話すにつれて

カナのテンションは更に高くなり、
目の輝きも増してくる。





そしてとうとう



話は『アレ』へと繋がり……










「そこで、勇さんに言われたんだけど…」

「うんうん!」

「…な、なんか……
『要くんと2人でいるところ
見てられなかった』…って……。」










私は恥ずかしいのを我慢して
それをカナに言うと



カナは私の言葉を聞きながら

少しポカン、と驚いたように
目を丸くした。






しかし





すぐに輝かしい笑顔に戻って

私の肩をバシバシ叩き始める。










「す、すごい!!すごいじゃん柑奈!!」

「っ、え?え??」









私はカナの言葉に
混乱しながらそう繰り返すと


カナは私にはっきりと
彼女の確信を告げる。









「脈ありだ!!これは絶対!!」

「……え…。」

「それ『嫉妬』だから!
絶対『やきもち』だから!!」









(─────!)









私はカナがそう言ったのを聞いて

思わず、ボッ!と顔に熱を集めた。




自惚れで呟いていた心の言葉が

カナの口から出てくるなんて思わず
少し驚いてしまう。







……い、いやまさか。










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