好きって言ったら、どうする?







「……あ、ピアスは?」

「え?」

「お兄さん、ピアス空いてなかった?」









カナが思い出したようにそう言うと

私は目を輝かせて
「それだ!」と声を上げた。






勇さんは片耳に、ピアスを開けてる。





ピアスなら私でも買えるし、

シンプルなものなら
きっと勇さんの系統にも合わせやすい。









「ナイスだよカナ〜!」

「ふふーん。
よし、じゃあアクセサリー屋さん行こうか。」

「うん!」









カナのナイス案に乗っかり

私はカナと、カナのオススメの
アクセサリー屋さんへと向かった。







カナが御用達なだけあって、すごくおしゃれ。







男の人でもつけられる
シンプルなピアスないかなぁ……。









「………あ。」









そんなことを考えながら

店内をぐるっと探してみると





2千円近くするけど

シンプルでかっこいい、シルバーのピアスを発見する。







……これ、勇さんに似合いそう…。









「カナ、これどうかな?」

「ん?
…おー!良いんじゃない?オシャレ!」









カナ様にも確認してもらって

ジャッジしてもらったところ、合格。






私はそれを手に持ちながら

他のものも色々見て回る。






けど


それ以上にビビッとくるものがなくて

私はこれに決めようか
しばらく考えていた。









(…………よし、これにしよう!)









そして、そう決断すると


私はカナにお店の外で待ってもらい、
それを買って お店を出る。





ラッピングも誕生日仕様にしてもらって

おまけで、バースデーカードも書いた。




この箱を見るだけで、
少しドキドキする。








…これを3日後に、渡すんだよね。









(勇さん、喜んでくれるかな……。)









私はそう思いながら
そのプレゼントを大切に、カバンに仕舞った。








「じゃあ今日は、このままお互い塾行こっか。」

「うん、そうしよっか。」









私達はそう話すと

駅前でお別れして、
お互いに塾に向かって歩き出す。









──────そして



あっという間に、3日が過ぎた。









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