好きって言ったら、どうする?






そんなことを考えながら
机に伏せてる間に

いつの間にかホームルームが終わって、


ぞろぞろと皆が帰り始めた。







そしてカナも私のところへやってきて

「柑奈、帰ろー。」と声をかける。







私もそれに頷いて
荷物をまとめて鞄を持とうとした時───






不意に


担任の先生が、私の名前を呼んだ。










「お、いたいた、北澤〜!」

「! はい…!」

「ちょっと今、話出来るか?」










教室のドアのところから
先生にそう言われて


私は「大丈夫です。」と返事をして

カナに断って
先生のところへ行く。







先生は片手に1枚の紙を持っていて


私はそれを見て
すぐに、何の話なのかを察した。








そして




先生は私を隣の空き教室に連れて行くと

私を机に座らせて、
目の前にその紙を差し出す。








私は静かに、それに目を通した。









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