好きって言ったら、どうする?
「柑奈、この人と付き合ってるの?」
「…はい?!」
そんなことを考えながら
ボーッとしていると
不意に カナからそんな質問をされて
私は思わず動揺しながら
机に顎肘ついていた体を起こす。
ゆ、勇さんと私が……?!
そんなの 絶対ありえない!!
「違うよ!!仲良いだけ!!」
「何でそんなにムキになるの。
…ははーん?なるほどねぇ?」
私が必死に否定すると
その姿をキョトンと見ていたカナが
ニヤッと笑みを浮かべながら 私を見た。
───私の反応が分かりやすくて バレたらしい。
「好きなんだ?この人のこと。」
「っ……だ、だから違…!!」
「いいっていいって。
否定してもバレバレだから、柑奈。」
さっさと認めちまいな〜、と
カナは私の肩を叩きながら
ケラケラ笑いながら私を見る。
…そのニヤけ止めてよ!
何かすごい恥ずかしいじゃん!