好きって言ったら、どうする?
*Section8
▼勇side▼
「おい勇、今年のクリスマスはバイトどーする?」
「……あ…。」
───あれから数週間後。
12月半ばに差し掛かり
ふと 店長からそんな質問をされた。
来週はとうとうクリスマス。
そう、『約束の日』。
俺は皿を洗っていた手を止めて
蛇口の水を止めると
そばのタオルで手を拭きながら
店長に告げる。
「すいません、その日は夜…空けておきたいんすけど。」
「だよなぁ、そうだよなぁ。」
そう言うと思ってたぜ、と
半ば溜息を吐くように
そう言う店長。
……何かすんません。
「というかお前、ついに柑奈ちゃんと付き合ったんだな。」
「………は?」
そんなことを思っていたのも束の間
突然、店長から
サラッとそんなことを言われて
俺は一瞬動きを止めた。
…………いや待て待て待て!
「え、いや……付き合ってない、っす…けど。」
「あ?まだ付き合ってねーのお前ら?」
「はぁ……つか、え?何で店長がそんなこと---。」
「何でって、見てりゃ分かるわその位ェ!バレバレなんだよ!」
店長は俺の質問に半笑いでそう答えると
俺の背中をバシッ!と叩いた。
………見てりゃ分かるって…
(嘘だろ……マジかよ……。)
俺は店長の言葉に
思わず口元を手で覆って下を向く。
そんなに…分かりやすかったんだろうか。
自分的には普通に装っていた気がしたが
まさかバレていたとは…
しかも、店長に。
「おい勇、今年のクリスマスはバイトどーする?」
「……あ…。」
───あれから数週間後。
12月半ばに差し掛かり
ふと 店長からそんな質問をされた。
来週はとうとうクリスマス。
そう、『約束の日』。
俺は皿を洗っていた手を止めて
蛇口の水を止めると
そばのタオルで手を拭きながら
店長に告げる。
「すいません、その日は夜…空けておきたいんすけど。」
「だよなぁ、そうだよなぁ。」
そう言うと思ってたぜ、と
半ば溜息を吐くように
そう言う店長。
……何かすんません。
「というかお前、ついに柑奈ちゃんと付き合ったんだな。」
「………は?」
そんなことを思っていたのも束の間
突然、店長から
サラッとそんなことを言われて
俺は一瞬動きを止めた。
…………いや待て待て待て!
「え、いや……付き合ってない、っす…けど。」
「あ?まだ付き合ってねーのお前ら?」
「はぁ……つか、え?何で店長がそんなこと---。」
「何でって、見てりゃ分かるわその位ェ!バレバレなんだよ!」
店長は俺の質問に半笑いでそう答えると
俺の背中をバシッ!と叩いた。
………見てりゃ分かるって…
(嘘だろ……マジかよ……。)
俺は店長の言葉に
思わず口元を手で覆って下を向く。
そんなに…分かりやすかったんだろうか。
自分的には普通に装っていた気がしたが
まさかバレていたとは…
しかも、店長に。