好きって言ったら、どうする?
(………くっそ恥ずかしい。)
今までどんな風に見られていたんだろうか、と考えただけでも辛い。
恥ずかしいにも程がある。
「……いつから知ってたんすか。」
「あ?
んー…そうだなぁ……花火大会辺りか?」
まだその頃は予感位だったけどな、と
ケラケラ笑いながら俺を見てくる店長に
俺は目元を手で覆う。
っ……何でそんな初期から気づいてんだよ。
(俺だって確信したのそこら辺だっつのに……。)
そんな風に思いながら
思わず はぁ…、と溜息を吐くと
店長はそれを聞いて更に声をあげて笑った。
「どうせクリスマスも柑奈ちゃんとだろ?
ったく、お前ら早く付き合っちまえよ!」
「っ……放っといてください。」
俺がそう言って軽く店長を睨むと
店長は笑いながら「へーへー」と言いながら事務室に戻っていく。
……くそ…マジで恥ずかしい。
(早く付き合えって……そんなん俺だって…)
そんなことを考えながら
思わず口元に手を当てたまま
その場にしゃがみ込む。
…絶対、今 耳赤ェ。
「はぁ………つか どうしよ。」
俺はそんな風に溜息を吐いてから
そう独り言を呟く。
思えばまだ
当日どうするのか 全くプランを立てていなかった。
夕方までは、多分あいつも勉強があるだろうから 約束は夜にしてある。
……夜に、どこで、どうする。