好きって言ったら、どうする?
(でもあいつも俺にピアスくれたしな…。)
しかも 俺好みのやつ。
俺は自分の誕生日にもらった
柑奈からのプレゼントを思い出して
俺は考えを固めた。
───よし、ネックレスにしよ。
(あとはいつ買いに行くか、か……。)
俺は洗い物を終わらせ
仕込みの確認をしながら
自分の予定を静かに思い出す。
今日から5日間は1日バイトで……
(………あ?)
───ちょっと待て。
空いてる日…イブ前日しかなくね?
俺はそう思い出しながら
自分のスケジュールの混み具合に少し焦った。
2日前しか行く暇無いって……
(マジかよ---。)
内心 思わず苦笑いをする。
でも、25日を空けるためには
このくらい前のうちに働いておかないといけない。
こんな忙しい時期に2日休みもらえることにむしろ感謝するべきか…。
「おい勇、もうそろそろ開店するぞー。」
「分かりました。」
そんなことを考えていると
不意に事務所から店長が顔を出して
俺にそう告げる。
俺はそれに返事をすると
頭を仕事モードに切り替えて
店の暖簾をかけに、外へと出た───。
▲勇side END▲