好きって言ったら、どうする?
*Section9
『明日 7時に
××駅の仲通りにあるツリー前で。』
(夜の7時に、××駅……。)
──────12月25日 当日。
今朝、起きると携帯に入っていた
勇さんからのメールを見ながら
心の中で そう復唱する。
寝ている間に送られてきていて
きっと、バイトが終わった後に
送ってくれたんだろう。
私はそのメールをもう何度も見ながら
塾へと向かっていた。
(……と、とうとう今日…だ……。)
勇さんとの、約束の日。
会うのはもちろん、カラオケでの遭遇以来。
ちゃんと
買ったプレゼントも持ってきたし
服もお出かけ用のものを選んできた。
今日はそのまま塾が終わった後に
待ち合わせ場所に直行する予定。
(うぅ〜〜、今から緊張が…っ。)
私は塾に向かいながら
メールをまじまじと見て、
軽く手が震える。
再度時間と場所を確認して
携帯を閉じると
そのまま 鞄へと仕舞った。
カナには、メールで今日のことは伝えてある。
『良かったじゃん!♡
絶対上手くいくと思う!頑張れ!♪』
と、返信にはそう来ていた。
私はそれを思い出しながら
再度、緊張を和ませようと深呼吸をする。
…大丈夫、いつも通りいつも通り……
そんなことを心で何度も呟きながら
道を歩いていると───