好きって言ったら、どうする?
*Section10
────それから 約3ヶ月─────
「───次、北澤。」
「!はい!」
───私は受験が終わり
とうとう 卒業を控えていた。
…あれから、私は変わらず
いつもの生活を送っている。
「───失礼します。」
そして 私は先生に呼ばれて
面談室に入ると
担任の先生が座っていて
私の受験の資料を
机の上に広げていた。
「ん、座れ。」
「はい、失礼します…。」
「…それで、北澤。
お前の受験の結果なんだが…」
───ドキッ
先生から その言葉を告げられ
私は思わず、心臓が鳴る。
───合否の結果は
すでに自分で全て見ている。
どれに合格して
どこに行くことができるのか…自分でも全て、分かっていた。
先生はそんな私の様子を察しながら
チラッとこちらに視線を向けて
その資料を…私に見せる。
「…北澤、どうする。
お前 どっちに行くつもりだ?」
「………それが…」
先生にそう言われながら出されたのは
第1志望の───合格通知。
私はそれを見ながら
言葉を詰まらせ、黙ってしまう。