好きって言ったら、どうする?








結局最後まで言えなかった言葉も



心の奥に仕舞ったまま

本人へ伝えることはないのかもしれない。








そう考えた時に

いつも───同じ思いが頭を巡る。










(………このまま)










いつまでも閉ざしたまま
時間だけが過ぎていくんだろうか。







もう2度と……元には戻れないんだろうか。








あいつを思い出す度


いつも…そんなことばかり、考えた。










(………ざまぁねぇな……ダセェ……。)










自分がこんなにも


未練タラタラで、落ち込んで
何も手につかなくなっているのが





どうしようもなく……女々しくて、すごく格好悪い。








でも───








それを自覚しても尚



忘れられないほど────







どうしようもなく、
俺は あいつが…好きだった。







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