好きって言ったら、どうする?
──────────────────
────────────
──────
(………わぁ…1年ぶり…!)
────それから1時間半。
私は新幹線に乗り、無事…地元に到着する。
そこは
1年前に私がこの街から旅立った日から
全然変わっておらず
私はそれに懐かしさを抱きながら
同時に…嬉しさと安心感を感じた。
……よかった、変わってない。
「────柑奈ぁ!!」
「!!」
そして
そんなことを思いながら
改札を出て、駅をさまよっていると
不意に 前方から────
懐かしい声とともに
明るいその本人の姿が こちらに現れる。
「カナ!!」
「柑奈ぁ!久しぶりーー!!」
ドーーーンッ!!と
効果音をつけるなら、そんな感じに
私に飛びついてきたのは
親友の カナだった。
ショートカットだった髪型は
すっかり伸びて、女の子らしくなっていて
私はそれを見て 思わず笑顔ではしゃぐ。
「カナ!髪伸びたねー!
すっごく可愛いよ!似合ってる!」
「あはは、ありがとっ!
柑奈も髪すごい伸びてるじゃん!」
何だか懐かしいー!と
私の伸びた髪を触りながら
笑顔を浮かべるカナ。
私もそれに頷いて笑顔を浮かべていれば
カナの後ろから
お父さんとお母さんが、顔を出す。