好きって言ったら、どうする?
「……!」
不意に……
手元が暗くなって、
誰かの影で自分が覆われる。
その犯人は1人しかいないので
私が何かと思って後ろの彼の方へ振り返った。
(───!)
すると どうしてだろう。
私の真後ろに立っていた彼が
急に私の腰に手を回してきて
そしてそのまま、黙って私を見下ろしてくる。
「…勇?どうしたの?」
「………。」
私が彼を見上げてそう尋ねるも、
彼は黙ったままで 反応なし。
それどころか勇は何だか少し拗ねている様子で
駄々をこねている子供のように
眉間に少ししわを寄せている。
…?一体どうしたんだろう?
「…勇……??」
「……やっぱダメ。」
「…え?」
たった一言、彼は私にそう言うと
今度は両手で私の腰を抱き寄せて
そしてこちらを真っ直ぐ見つめながら
私の答えを待つ。
…や、やっぱりダメ…って…
(同窓会、行って欲しくないって…こと……?)
私はそう認識して、少しの間考えた。
えっと…
それはその………つまり……
(ヤキモチ…妬いてる……?)