オレの隣で、笑って。 【完結】
また吉宗だ。

大急ぎでユニフォームから制服に着替え、階段を2段抜かしで降りてきて、下駄箱で靴を履きながら躓きそうになりつつ、ようやくたどり着いたソコに、シーナと吉宗のツーショット。

何、話してんだ?
と疑問を抱くのもつかの間。
吉宗の表情を見て、すぐにピンときた。

吉宗のやつ・・っ!!


少し近くまで行く。
「・・好きだ・・」という吉宗の声が聞こえる。

見てらんねー

俺は、水道まで走っていき、水を思い切り出して頭を洗う。

ポタポタと水滴が地面におちる。
その水滴を見て、ぎゅっとこぶしを握った。
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