オレの隣で、笑って。 【完結】
みんなが帰る中、ひとり居残りのシュート練習。
監督が、さっきまでの俺をみて、「アオイだけシュート100本やってから帰れ!」
と。はぁ~ついてねぇ。



シーナと同じクラスになって、普通に毎日を過ごしていくうちに、少しずつ好きになっていった。それはドミノを並べるときのソレに似ている。少しずつ、少しずつ。ゆっくりと、でも着実に。気づけば長い長いドミノの列になっているんだ。
ちょっとした振動や配置ミスで全部パァーになっちゃうところも、なんとなく似ている。
だから俺は、変わらない毎日を過ごすように、敢えて務めていた。
よく笑うシーナの笑顔が好きで
笑い声が好きで
ただ、笑っていてくれればいい、と。それだけを思っていた。

だけど、放課後、他の男と楽しく笑いあう姿をみて、ブチ切れた。

俺のいないところで、
俺の好きな笑顔を
俺以外の男の前で見せてるシーナに・・

クッソ・・

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