極上な御曹司にとろ甘に愛されています
この数日でまた体重が減った気がする。

寝室を出て、廊下の壁づたいに歩いて恭介を探す。

改めてじっくり見ると、この家は……かなり広い。五部屋以上あるような感じだけど……。

他に一緒に住んでる人はいないみたい。

ひとり暮らしかな?

恭介とは一歳しか変わらないし、私も一応総合職だから、給料ってそんなに変わらないはず……。

どうしてこんな広い家に住めるんだろう?

親の持ち家とかかな?

そんなことを考えながら歩いていると、近くのドアから甘くて美味しそうな匂いが漂ってきた。

この匂いは……。

ドアを開ければそこはダイニングで、キッチンで恭介がホットケーキを作っていた。

「おはよう」

ドアの音に気づいたのか、恭介が振り向いて私に爽やかに挨拶する。

「……おはよう」

料理をする恭介を呆然と眺めながら機械的に挨拶を返す。
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