極上な御曹司にとろ甘に愛されています
……多分恭介の従姉が選んだんだろうな。

私なら選ばないセクシーなデザイン。

でも、ここで贅沢は言ってられない。

恭介に借りた部屋着と今着ている下着も全部着替えて、鏡を見る。

「うわ……このスカート、こんなに深くスリット入ってる」

しかも……カッティングがシャープで胸や腰のくびれを強調するんだけど……。

あ~、こんなの私には着こなせない。でも、他に選択肢がないのだから仕方がない。

金曜日に着てた服を着ていって真木さんに冷やかされるのは嫌だ。

ハーッと息を吐くと、化粧に取りかかった。

この週末、お肌の手入れを怠ったせいか、肌はボロボロ。

ファンデーションをしたら余計に肌が荒れてるのが目立つ。

こんな顔を恭介に至近距離で見られたかと泣きたくなる。

ファンデーションは諦め、リップをさっと塗って終わりにした。
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