極上な御曹司にとろ甘に愛されています

わらび餅とお茶を床に落とし、悲鳴のような声を上げて頬を紅潮させる萌。

「あちゃー、バレちゃったか」

真木さんはそんな萌を面白そうに眺めて、わざと気まずそうな顔をする。

全く、この人は……。

「真木さん、悪ふざけはそこまでですよ。相田さんが本気にするじゃないですか。相田さん、大丈夫？火傷してない？」

真木さんをギロッと睨むと、屈んで萌の足元に目をやりお茶がかかってないか確認する。
「わ……私……布巾取ってきます～！」

ひどく慌てた様子で萌が給湯室の方に逃げ込んだ。

「あれ？……すっかり誤解されちゃったなあ」

萌が走り去る様子を見て真木さんは苦笑する。

「わざと誤解させといて何言ってるんですか」

俺は額に手を額に当てると、深く嘆息した。

それから、ぎこちない雰囲気で三時前まで仕事をすると、俺は萌にチャットを打つ。