極上な御曹司にとろ甘に愛されています
動画を見終わると、卓は笑いながら私を差し出す素振りを見せる。
「差し出さないでよ、馬鹿!」
ベシッと卓の頭を叩く。
姉を酔わせて、初対面の男に差し出すってどんだけ悪魔な弟なのよ。
「いたっ!でもさあ、そうでもしないと萌姉すぐに男から逃げるだろう。感謝して欲しいよ」
頭を押さえながらも、卓は自分のやったことを正当化する。
「煩い。誰が感謝なんかするもんですか!あんたは自分の心配だけしてればいいのよ」
卓が余計なことをしなければ恭介に風邪を移してしまうことだってなかったかもしれない。
「そんなこと出来るわけないだろ?世界にたったひとりしかいない姉ちゃんなんだからさ、幸せになって欲しいんだよ」
卓の顔からからかうような表情が消えた。
「……卓」
弟の言葉に思いがけず目頭が熱くなる。
「萌姉が一人身だと、俺がめんどーみなきゃいけないだろ?」
「差し出さないでよ、馬鹿!」
ベシッと卓の頭を叩く。
姉を酔わせて、初対面の男に差し出すってどんだけ悪魔な弟なのよ。
「いたっ!でもさあ、そうでもしないと萌姉すぐに男から逃げるだろう。感謝して欲しいよ」
頭を押さえながらも、卓は自分のやったことを正当化する。
「煩い。誰が感謝なんかするもんですか!あんたは自分の心配だけしてればいいのよ」
卓が余計なことをしなければ恭介に風邪を移してしまうことだってなかったかもしれない。
「そんなこと出来るわけないだろ?世界にたったひとりしかいない姉ちゃんなんだからさ、幸せになって欲しいんだよ」
卓の顔からからかうような表情が消えた。
「……卓」
弟の言葉に思いがけず目頭が熱くなる。
「萌姉が一人身だと、俺がめんどーみなきゃいけないだろ?」