極上な御曹司にとろ甘に愛されています
それで私の気持ちが伝わったんだと思う。

彼はまた私に顔を近づけて「好きだよ」って囁いた。

あまりに嬉しくて涙が頬をつたる。

もう……いいや。

私だって恭介を好きなんだから、自分に……彼に……嘘をつくのはやめよう。

先のことなんてどうでもいい。

今……恭介といるこの瞬間を大事にしよう。

たぶん私にとってこれが一生に一度の恋。

だったら、好きになることを恐れず突っ走れ!

「私も……好き」

生まれて初めての告白。

恭介の耳元で自分の想いをちゃんと言葉にした。

それは恭介の耳にちゃんと届いたようで……。

「知ってる」

愛おしげに私を見つめると、恭介は嬉しそうに笑った。

その私の大好きな瞳に私が映る。

今……私だけを見ているあなたに……私の全部をあげよう。

自分で決めたことだ。後悔はしない。
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