極上な御曹司にとろ甘に愛されています
食事中に俺が倒れて……彼女は俺をおいて帰れなくなった。

それで萌が俺のベッドに来て看病することに……。

俺が夜中に目が覚めると、彼女はちょうどうとうとしていた。

『こんなとこじゃぐっすり眠れないだろうに』

萌を起こさないようにゆっくり俺のベッドに入れる。

彼女の体温に安心して、俺もまたすぐ眠りにつく。

それから朝までふたりベッドで寝ていたが、朝起きて萌にキスしたら、止められなくなった。

いつもの自分なら、残念には思ってもすぐに止められたと思う。

風邪で余裕がなくなったのか、萌が欲しいって想いが募って暴走した。

それでも理性的になろうと努力はしたんだ。

萌を怖がらせたくはなかった。

だから彼女に伝えた。

『ごめん……。今日は止められないや。嫌だったら突き飛ばして』

俺なりに萌に逃げ道を用意したつもりだ。

だが、俺はどこか確信していたと思う。萌は逃げないと。

性悪男と言われてもいいって思った。
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