極上な御曹司にとろ甘に愛されています
クスクス笑いながら正論を言ってベッドを出て萌を抱き上げると、彼女は「うわぁ!」と驚きの声を出して俺の腕の中で暴れた。

「き、恭介、何してるんですか!」

「バスルームに連れていこうと思って。そんなに暴れると落ちるよ」

俺はスタスタ歩きながら萌に優しく忠告する。

「じ、自分で歩けますよ!」

萌はムキになってそう言い張る。

「降ろしてあげてもいいけど、今自分が裸だってわかってる?」

口の端を上げて指摘すれば、萌は自分の身体をガン見した。

「あっ……」

萌は変な声を出して黙り込むと、両手で胸を覆って自分の身体を隠す。

「無駄だよ。もう全部知ってるから」

甘い声で告げると、萌は上目遣いに俺を睨んだ。

「エロい発言止めて下さい!」

顔が真っ赤。そんな顔されると余計構いたくなる。

「ごめん。でも、萌がそんなに恥ずかしがるからついからかいたくなるんだよね。って、ことで一緒にお風呂入ろうか?」
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