極上な御曹司にとろ甘に愛されています
萌は俺の説明に納得したのか、申し訳なさそうに謝ってきた。

「いいよ。俺としては人生初の恋人が出来たから嬉しいし、周りにも公言しておきたいんだけど」

萌を狙ってる男を出来るだけ遠ざけておきたいというのが本当の理由だが、あっさり萌に拒絶される。

「それって会社ってことですか?無理です!無理!恭介のファンに殺されるので止めて下さいね、絶対ですよ!会社では普通にしてて下さい」

殺されるって……大袈裟だって思ったが、女の嫉妬は醜い。

自分に危害を加えられるのはいいが、萌に矛先が向けられるのは堪えられない。

そういうことなら内緒にするしかない……か。

若干一名、バレてるとは思うが……。

「わかった。会社では先輩と後輩ってことで我慢するよ。でも、普通にするってのがわからないなあ」

しれっと言いながら萌の黒髪を弄ぶと、早速彼女から突っ込みが……。

「それです!そのスキンシップ……会社でやっちゃダメですからね」

萌は俺の手を指差して注意する。
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