極上な御曹司にとろ甘に愛されています
「これがマズイんだ?萌は風紀委員みたいに厳しいね。でも、自信ないなあ。会社じゃあ、いつも隣に萌がいるからね。つい触れてしまうかもしれない……」

萌の頬に手を添え、彼女の唇についた粉砂糖をペロリと舐める。

「き、き、恭介~!」

ギョッとした顔で横に飛び退く萌。

不意打ちでかなり驚いたらしい。

「身体が辛いのに、そんな急に動いちゃだめだよ。うちなら良いんだよね?それがダメなら会社で暴走するかもしれないよ」

悪魔のように微笑んでそう警告すれば、萌は少し怯みながら俺を見た。

「か……会社ではしないって約束ですよ」

つっかえながらも萌は念押ししてくる。

「うん、努力する」

あくまでも努力だけど……。

目を細めて笑顔で約束するが、萌は訝しげな視線を投げた。

「その笑顔が怪しい」

「信用ないな。じゃあ、ここはうちなんだがら恋人の時間を楽しまないとね」

俺は萌の頭をガシッと掴んで、顔を近づけ彼女を誘うように目を合わせる。
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