極上な御曹司にとろ甘に愛されています
「け……経験って言っても、私が四歳の時に一歳の卓にブチュッてやったくらいで、他はないんです」

「一歳の卓に?」

思わず目が点になるが、子供の頃の話とわかってまたハハッと笑ってしまった。

「……たいした経験じゃなくて悪かったですね」

頬を膨らませて不貞腐れる萌。

「今のは萌がおかしくて笑ったんじゃないんだ。俺の余裕のなさに呆れたんだよ」

ホント俺ってこんなに独占欲強くて心が狭かったっけ?

他人にはあまり関心なかったのにな。

萌も俺と接する時間が増えたせいか、表情が豊かになった気がする。

負の感情だって遠慮なく俺にぶつけてくるようになった。

「これからも他と比べさせる気はないけどね」

他の男にキスなんかさせない。

自分に夢中にさせるために甘くまた口づける。

もっと俺に溺れろと願いを込めて……。

変化していく俺達の関係。

それからはリビングでずっとまったり。
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