極上な御曹司にとろ甘に愛されています
仕事はキチンとこなしているのに、萌の自己評価はかなり低い気がする。

「そうかなあ。何なら今から英語で話す?」

萌のためにもいいかと思って提案したが、彼女に涙目で断られた。

「……頭痛がします。そんなことしたらすぐに家に帰りますよ」

そんなに英語が嫌いなのか。

「その身体じゃひとりでは帰れないと思うけど」

フッと含み笑いをすれば、萌はジト目で俺を見た。

「……誰のせいだと」

「そうだね、俺が悪いね。そのお詫びに明日体調が良ければどこかドライブにでも行こうか?」

雲行きが怪しくなってきたので、俺はすぐに話題を変えた。

それに、釣った魚にだって餌をあげなくては……。

「恭介はもう具合は大丈夫ですか?私……ペーパーで運転出来ないですよ」

萌は俺の体調を気遣う。

「萌がいてくれるからもう辛くないよ」

気を遣って言ったのではなくそれは真実で。

ひとりで家で過ごしているより、萌とこうしてくっついていた方が身体がリラックスしてて、体調もいい。
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