極上な御曹司にとろ甘に愛されています
9、彼に追いつきたい
恭介と付き合い始めてから早いものでもう三ヶ月経った。

基本的に平日の夜も仕事で忙しい彼とは週末一緒に過ごしている。

金曜日になると恭介から『うちで待ってて』って言われて彼の自宅の鍵を預かり、私は一旦家に帰ってから彼の家に向かう。

土日はずっと彼の家にいて月曜の朝に一緒に出勤。

最初は周囲にバレるのが嫌で日曜の夜に家に帰っていたんだけど、恭介が『俺ともっと一緒にいたくないの？』って意地悪なセリフを言って別れる時にチュッとキスをするものだから、そのキスが早く終わってしまっていつも物足りなさを感じていた。

恭介も私の気持ちをわかっててそんなキスをしたのだから策士だって思ってしまう。

彼は私が折れるのを狙ってやってたのだ。

そりゃあ、一分でも一秒でも長く彼の側にいたいと思ったよ。

あんなキスされたらなおさらだ。
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