極上な御曹司にとろ甘に愛されています
とびきりの笑顔を見せると、美奈ちゃんは私の肩をポンと叩いて総務に戻ってしまった。

彼女の姿が見えなくなると、私は招待状をじっと眺める。

結婚……か。

正直……自分が出来るかどうかもわからない。

以前恭介が冗談で嫁に来ればなんて言ってたことがあったけど、私と恭介は結婚前提で付き合った訳ではない。

結婚するってどうやって決めるんだろう?

恭介と付き合って三ヶ月。

凄く大事にしてもらって幸せだと思う。

今の生活にもやっと慣れてきたし……。

この関係がどう変化していくかもわからないのに結婚なんてまだ考えられない。

……ううん、考えるのが怖いのかもしれない。

一年後、私はまだ恭介の隣にいるだろうか?

『身の丈に合った恋』……かあ。

胸にズキッとくる。

頬杖をつきながら溜め息をついていると、真木さんが会議から戻ってきた。
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