極上な御曹司にとろ甘に愛されています
支社長がスマホの写真を自慢気に俺に見せる。

そこに映っていたのは笑顔がチャーミングな金髪の奥さんで、幸せな結婚をしてるんだと思った。

『綺麗な人ですね』

俺は写真を見ながらにこやかに相槌を打つ。

『それに、双子の娘がいるんだが、これが可愛くてね』

次に赤いワンピースを着た三歳くらいの姉妹の写真を見せられたが、思わず微笑んでしまうくらい愛らしかった。

『将来、美人になるでしょうね』

『そうだろう?』

支社長は写真を見てメロメロ。

上機嫌でビールを口に運ぶ。

だが、気持ちはわからなくもない。

こんな可愛い娘がいたら、目に入れても痛くないだろう。

しかも、双子。可愛さも倍増する。

もし俺にこんな可愛い娘がいたら……。

萌との子供を想像して、胸が温かくなった。

彼女に似た子なら色白で可愛いだろうな。

自分と萌が子供と遊ぶ図が自然と浮かんでくる。

『で、恭介は結婚まだだったなあ。恋人は勿論いるんだろう?』
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