極上な御曹司にとろ甘に愛されています
12、目を開けない彼
今日は十二月二十三日で後輩の美奈ちゃんの結婚式。
空は快晴なのに私の心は今だかつてないほど暗かった。
海外事業部に異動したあの時が最悪の日と思っていたけど、不幸に底なんてないのだ。
頭の中は恭介の素性と海外赴任の話で大混乱。
彼と第九を聞きに行った日、トイレで具合が悪くなった私は日高さんに抱えられながら恭介の元に戻った。
私の体調を心配して彼はすぐにマンションに連れ帰ってくれたけど、ひどいショックを受けていた私はまともに彼と目を合わせて話せなかった。
本当は聞きたかった。
“四月にイギリスに赴任するの?”って……。
でも、勇気がなくて聞くことは出来なかった。
恭介との関係が終わってしまうのが怖かったから……。
会社に出勤しても私は彼を避けてしまって……。
よくよく考えてみると、夏辺りからずっと月一のペースで恭介はイギリスに出張に行っている。
イギリス赴任の話が本当だとすれば、仕事の引き継ぎも徐々にしてるのかも……。
空は快晴なのに私の心は今だかつてないほど暗かった。
海外事業部に異動したあの時が最悪の日と思っていたけど、不幸に底なんてないのだ。
頭の中は恭介の素性と海外赴任の話で大混乱。
彼と第九を聞きに行った日、トイレで具合が悪くなった私は日高さんに抱えられながら恭介の元に戻った。
私の体調を心配して彼はすぐにマンションに連れ帰ってくれたけど、ひどいショックを受けていた私はまともに彼と目を合わせて話せなかった。
本当は聞きたかった。
“四月にイギリスに赴任するの?”って……。
でも、勇気がなくて聞くことは出来なかった。
恭介との関係が終わってしまうのが怖かったから……。
会社に出勤しても私は彼を避けてしまって……。
よくよく考えてみると、夏辺りからずっと月一のペースで恭介はイギリスに出張に行っている。
イギリス赴任の話が本当だとすれば、仕事の引き継ぎも徐々にしてるのかも……。