極上な御曹司にとろ甘に愛されています
「はい。頑張ります」

私は明るく笑って頷いた。

部長と仕事の話をしながら披露宴会場に行き受付を済ませ、テーブルにつく。

部長とは同じテーブルで、他にも総務で親しかった同僚もいた。

ウェディングドレス姿の美奈ちゃんはすごく幸せそうで、すごく綺麗だった。

キャンドルサービスで美奈ちゃん達が私達のいるテーブルに来ると、私は笑顔で新郎新婦のふたりに声をかけた。

「美奈ちゃん、綺麗だよ。酒田君、美奈ちゃんを幸せにしてあげてね」

ふたりが同じタイミングで微笑む。

幸せそうなふたり。

自分が結婚するとしたら……相手は恭介しか考えられない。

恭介は同じように考えてくれてるかな?

自分の未来を想像し、そしてそれが実現して欲しいと強く願う。

美奈ちゃんの披露宴が終わると、引き出物の入った白い紙袋を持って会場を出た。
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