極上な御曹司にとろ甘に愛されています
クスリと笑って病室を出ると、ナースステーションにいる看護士に一言礼を言い、薬をもらって裏口から帰る。
じいさんの言っていた黒塗りの車が出入り口の手前に停まっていて、運転手が俺達を出迎えた。
「恭介さまですね。お待ちしておりました」
恐らくじいさんのお抱えの運転手なのだろう。
何となく見覚えがある。
萌と一緒に後部座席に乗り込むと、運転手も席に座り静かに車を発進させた。
「額の傷痛い?」
萌が手を伸ばして俺の額にそっと触れる。
「少しね。でも、たいしたことないよ」
俺は萌に向かって笑ってみせる。
萌が怪我するのに比べたら全然いい。
ちょうど前髪も伸びてきて、ガーゼを取ってしまえば傷も目立たないはずだ。
車は俺の自宅へ向かっていると思っていたが、気づけば目黒にある会員制の高級ホテルの前に停車した。
ここは俺も一度だけ来たことがあるが、宿泊者は大物政治家や経済界のトップ、海外の王族といったVIP御用達のホテルで紹介がなければ一般人は宿泊出来ない。
じいさんの言っていた黒塗りの車が出入り口の手前に停まっていて、運転手が俺達を出迎えた。
「恭介さまですね。お待ちしておりました」
恐らくじいさんのお抱えの運転手なのだろう。
何となく見覚えがある。
萌と一緒に後部座席に乗り込むと、運転手も席に座り静かに車を発進させた。
「額の傷痛い?」
萌が手を伸ばして俺の額にそっと触れる。
「少しね。でも、たいしたことないよ」
俺は萌に向かって笑ってみせる。
萌が怪我するのに比べたら全然いい。
ちょうど前髪も伸びてきて、ガーゼを取ってしまえば傷も目立たないはずだ。
車は俺の自宅へ向かっていると思っていたが、気づけば目黒にある会員制の高級ホテルの前に停車した。
ここは俺も一度だけ来たことがあるが、宿泊者は大物政治家や経済界のトップ、海外の王族といったVIP御用達のホテルで紹介がなければ一般人は宿泊出来ない。