極上な御曹司にとろ甘に愛されています
私も感極まって涙を流すと、恭介が私の涙をハンカチで拭いながら笑顔で言った。

「萌のそういうところ、お父さんに似たんだね。萌のご両親に認めて頂いてホッとしたよ」

「私も」

恭介と目を合わせ、微笑み合う。

「次は俺の両親だな」

「そうだね」

恭介の言葉に幸せ一杯の顔で相槌を打つ。

まだ彼のご両親に会うのは先の話だと思っていたけど、うちの両親への挨拶が終わって数日後に、私と恭介はアメリカのボストンに行き、彼のご両親に挨拶した。

恭介のお父さまはNASAのエンジニアで、お母さまはミステリー作家。

とても素敵なご両親で、恭介と結婚することをとても喜んでくれた。

正月休みが終わり会社が始まると、真木さんが言ってたように新年早々忙しくなり、一月と二月は恭介と一緒にイギリスに出張。

現場のスタッフと挨拶を交わし、コミュニケーションも思ったより取れて安心した。
< 296 / 318 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop