極上な御曹司にとろ甘に愛されています
【番外編】俺の女 ー 真木誉side
「そこのチャラ男、スマホ持たずに屋上で呑気に一服するな!」
平日の昼休み、いつものように食後の一服を楽しんでいると、眼鏡っ子……大田華が息急ききって俺の前に現れた。
五月のポカポカ陽気。暖かい日差しの下にいるとすごく気持ちが良かったのだが、とんだ邪魔が入ったな。
「やあ、華ちゃん。デートのお誘いかな?」
ゆっくりと紫煙を吹かしながらクスリと笑みを浮かべると、目の前の眼鏡っ子は眉間にシワを寄せた。
「誰があんたなんか誘うか!」
華ちゃんは敵対心むき出しで俺に食ってかかる。
彼女は相田さん……今は恭介の奥さんとなった萌ちゃんの後任にと俺が派遣の面接で雇った。
萌ちゃんが安心して引き継ぎが出来るよう二月から面接をしてきたがなかなかいい人材が見つからず、三月に間に合わないかと諦めかけていたところに彼女が面接にやって来た。
真面目を絵に描いたような黒ぶち眼鏡に、後ろで無造作にひとつに束ねた長い黒髪。
一昔前の文学少女って雰囲気で、着ている服もアイボリーのカットソーに膝下二十センチ位のブラウンのフレアスカート。
平日の昼休み、いつものように食後の一服を楽しんでいると、眼鏡っ子……大田華が息急ききって俺の前に現れた。
五月のポカポカ陽気。暖かい日差しの下にいるとすごく気持ちが良かったのだが、とんだ邪魔が入ったな。
「やあ、華ちゃん。デートのお誘いかな?」
ゆっくりと紫煙を吹かしながらクスリと笑みを浮かべると、目の前の眼鏡っ子は眉間にシワを寄せた。
「誰があんたなんか誘うか!」
華ちゃんは敵対心むき出しで俺に食ってかかる。
彼女は相田さん……今は恭介の奥さんとなった萌ちゃんの後任にと俺が派遣の面接で雇った。
萌ちゃんが安心して引き継ぎが出来るよう二月から面接をしてきたがなかなかいい人材が見つからず、三月に間に合わないかと諦めかけていたところに彼女が面接にやって来た。
真面目を絵に描いたような黒ぶち眼鏡に、後ろで無造作にひとつに束ねた長い黒髪。
一昔前の文学少女って雰囲気で、着ている服もアイボリーのカットソーに膝下二十センチ位のブラウンのフレアスカート。