極上な御曹司にとろ甘に愛されています
身体のラインを全部隠していて野暮ったい。
色気のある女が俺は好みだが、彼女はその真逆路線をいっている。
偶然にも彼女は俺の大学時代の後輩で、元カノの妹。学生時代、俺が羽目を外して遊びまくっていた頃をよく知っている人物で、俺のことをよく思っていない。
いろんな女と遊んで彼女の姉に愛想をつかされたし、当然の結果だろう。
ひとりの女に夢中になるなんてこと……あの時の俺には起こらなかった。
それだけ執着する女がいなかったってことかもしれない。
ある程度容姿に恵まれたせいか、少し甘い言葉を囁けば大抵の女はすぐ落ちた。
だが、そんな女との情事に特別な意味はなく、一夜限りで終わることが多い。
まあ、俺も若かったんだな。
やるだけやって満足して……。
華ちゃんは、そんな俺を毛嫌いしている。
だから、俺は彼女を雇うことにした。
俺に言い寄ってくるような女では仕事に支障が出る。それは過去に経験済みだ。
< 300 / 318 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop