極上な御曹司にとろ甘に愛されています
女の子にも優しくて、社内でもすごく人気がある。
ニコッと笑顔で女子社員に『今度食事に行こうか』と微笑むのが真木さん流の挨拶。
二十八で海外事業部のグローバル推進課の課長なのだから、一見チャラく見えても、相当やり手なんだと思う。
実際、真木さんに頼まれた飛行機のチケットを海外事業部に届けに行くと、いつも彼は英語で電話対応しながら、パソコンのタイピングをし、部下にも指示を出している。
そんな有能な人に私のような平凡な社員がご指名を受けるとは思わなかった。
何かの間違えじゃないだろうか?
『真木課長にどうしてもって言われてねえ。断れなかったんだよね』
ハハッと部長が笑うが、そんな彼に私はいらっとした。
『そこは役職が上なんですからビシッと断って下さいよ!』
あまりにも狼狽えていて、つい部長に八つ当たりする私。
まあ、上司にそんなことが出来るのも、入社以来ずっと父親のように見守っててくれて私が失礼なことを言っても怒る人ではないのを知っていたからなのだけど……。
ニコッと笑顔で女子社員に『今度食事に行こうか』と微笑むのが真木さん流の挨拶。
二十八で海外事業部のグローバル推進課の課長なのだから、一見チャラく見えても、相当やり手なんだと思う。
実際、真木さんに頼まれた飛行機のチケットを海外事業部に届けに行くと、いつも彼は英語で電話対応しながら、パソコンのタイピングをし、部下にも指示を出している。
そんな有能な人に私のような平凡な社員がご指名を受けるとは思わなかった。
何かの間違えじゃないだろうか?
『真木課長にどうしてもって言われてねえ。断れなかったんだよね』
ハハッと部長が笑うが、そんな彼に私はいらっとした。
『そこは役職が上なんですからビシッと断って下さいよ!』
あまりにも狼狽えていて、つい部長に八つ当たりする私。
まあ、上司にそんなことが出来るのも、入社以来ずっと父親のように見守っててくれて私が失礼なことを言っても怒る人ではないのを知っていたからなのだけど……。