極上な御曹司にとろ甘に愛されています
ここから消えてなくなりたい~。

「もうお嫁にいけない~」

両手で顔を覆い絶望にうちひしがれていると、高橋さんが楽しげに笑って私の顔から手をはがす。

「うちにお嫁にくるんだから何も問題ないじゃないか」

「……何の冗談ですか?私は真剣に悩んでいるのに」

私は責めるような口調でそう言うと、ジト目で高橋さんを見た。

「本気で言ってるんだけど。恋人になったんだし、何の問題があるの?」

「恋人?」

高橋さんの発言に私は目を丸くする。

「忘れちゃったの?」

スマホをズボンのポケットから取り出して、高橋さんはある動画を私に見せた。

そこには明らかに酔っぱらってる私が映っていて……。

『質問です!誕生日はいつですか?』

キャハハと笑いながら私が質問すると、楽しげに答える高橋さんの声がする。
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