極上な御曹司にとろ甘に愛されています
私が落胆すると、そんな私を見てハーッと恭介は溜め息を吐いた。

「だったら、俺が車を出す。着替えならあるし、うちから一緒に会社に行けばいい。但し定時で帰ること。もちろん、途中気分が悪くなればタクシーで帰らせるけど」

恭介と一緒に出勤?

そんなの無理~!会社の女の子に見られたら殺される~!

彼なりの妥協案だとは思うが、これには応じられない。

「恭介の許可なんていりません。この手……離してください」

私は恭介の腕の中でもがいた。

「そんな可愛くないこと言うんだ?」

恭介が目を細めて私を見てクスリと笑う。

その不穏な声の響きに身体がビクンと反応し、固まった。

なんか恭介……怒ってる?

「悪い子にはお仕置きしないとね。家に帰る元気がなくなるくらい」

悪魔モードの顔で、恭介は私が着ていた服に手をかける。

「恭介?」

怯える目で恭介を見るが、彼は構わず私の服を脱がそうとした。
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