極上な御曹司にとろ甘に愛されています
ブルブル震えながら抗議すると、恭介は悪戯っぽい目をして囁いた。

「お預けされるのって結構辛いんだよ」

甘い低音ボイスが耳に響いたかと思ったら、次の瞬間には恭介が私の耳たぶを甘噛みする。

「ギャッ!」

思わず変な声を出して肩をすくめた。

何なの、これ?

朝から遊園地の絶叫マシーンに乗ってる気分だ。

心臓だってバクバクいってるし、私の身が持たない。

「もう……止めてって言ったのに」

涙目で文句を言えば、恭介は悪びれずに言った。

「言うこと聞かせるには、これが一番効果的でしょ?俺にメロメロになれば、逆らえないと思うし。ほら、まだ起きるには早いから寝るよ」

この……確信犯!

……最初から私を従わせるつもりだったんですね。

それにしても私で遊びすぎだよ~!

「メロメロになる前にショック死します!」

私が口を尖らせて文句を言うと、恭介は艶っぽい目で私を見つめる。
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