極上な御曹司にとろ甘に愛されています
「それは実際に俺に抱かれてみないとわからないよ。さあ、寝るよ」

恭介は捲れ上がった私の服を元に戻すと、後ろから抱き締めてきた。

「何さらっととんでもないこと言ってるんですか!」

「興奮しないの。いいから寝る」

服を通して伝わる恭介の体温。

頭がしっかりしている今となっては緊張して身体がカチンと硬直する。

「興奮なんかしてません。こんな密着してたら寝れないですよ」

私が小さい声で抗議すると、恭介はおかしそうに笑った。

「今更何照れてんの?この二日間、ずっとこうして寝てたんだから。それとも寝れないなら一緒にシャワー浴びる?」

「それは熱があったからです~。もう忘れてください~」

私はわめくように言うと、恥ずかしくて両手で顔を覆った。

お願いだから思い出させないで欲しい。

それなのに、恭介はとても楽しそうな声で言うのだ。

「萌の頼みでもそれは聞けないな」

「恭介の……意地悪」
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