ダメ女な私
帰れ……ですか?
一度は、天国に行った私に帰れ……ですか?
「いや…あの……あ、頭がぁ…。」
そう言いながら慌てて頭を抱える私…。
う゛~。苦しいいい訳だ…。信じてくれないよね―…。
そう思いながらも、抱えた手の隙間からチラチラと王子を見てみる。
すると………
「え?大丈夫!?頭打っていないように見えたんだけど…。何処が痛いの!?」
王子は、全身の毛穴から冷や汗出まくりなようで……。
そんなに焦られたら、今更ウソだなんて言えないじゃん。
仕方がなく演技を続ける私。
「あー。いたいー。しにそうー。」←棒読み