ダメ女な私


「あぁぁぁ…。どーしよ」


せっかくのケータイなのに…、つい先々週前に買い換えたのに…、お気に入りだったのにぃ~。


きっと倒れた拍子に地面に強くぶつけて……。


あまりにも無残なケータイ君の姿に、何故だか涙がホロリと出た。


「チビちゃん?どないしたん」


「だ、大丈夫か?」


潤一さんも楓さんも突然涙を出した私に驚いて、戸惑っている。


「大丈夫です…」


小さな声で言った。


別にそこまで悲しかったわけじゃないけど……いや、確かに悲しかったけど…。


まぁ…どーでもいいやっ。


ここでまた私の悪い癖が出てしまった。


なんか、面倒臭くなるとどうでもよく思えちゃうんだよね。


そんな感じで、私は復活した。



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