ダメ女な私
「君っ、危ない!!」
どこからか男の人の焦った声と、キャーという耳をつんざくような女の人の甲高い悲鳴。
そして目の前には、大型トラック…………。
体を動かそうとしても動かない中、トラックだけがスローモーションのように近づいてくる……………。
轢かれちゃう!
そう思った時にはもう遅かった。
頭のなかに響くクラクションの音。
もうダメだ。
どうせ死ぬんだったら、もう一度駅前のパフェ食べとくんだった。
なんて最後までバカな事を考えながら目を瞑った。