教えてあげる
そして、矢作響は私のずっと好きな人である。
小さいころから一緒で兄弟みたいだったけど、
気付いたら特別な人で、大好きな人だった。
教科書だって、別にバカだから忘れてるんじゃなくて、
クラスは違うけど、せめて一瞬だけでもいいから、
会いたいと思って考えた策だった。
その結果、バカと言う烙印を押されてしまったのだけど…
それでも、私は響のことが好きだ。
バカにされても、そばにいたい。
だけど、そんなことは言えない。
だって、きっとまたバカにされるだけだから。
だから今日まで、終わることのない片思いが続いている。