お口にクダサイ~記憶の中のフレグランス~
「どうしてお風呂なの?」
「ん?オリーブオイルはオイルでしょ?ローションと同じでぬるぬるしてるからさ、お風呂の方がいいでしょ?」

「あ・・・」私は顔を赤らめる。
「寒い?鳥肌がたってる。早くバスタブにつかろう」腕を撫でられぞくっとする。

「女の子は体を冷やしちゃいけない。オリーブオイルは体を温める作用があるの知っているよね」
「・・うん。料理って・・・」

「これからのお楽しみだよ。僕は美味しい料理を頂けるし、君は僕の手で料理されて食べられて・・・さて、どうなるかな?」

意味深な笑顔見せる先生に、いけない妄想をしてしまう。「さて、前菜は・・・くれぐれものぼせないようにお互いにね」
「何だか怖い。痛いだとか嫌だよ」半べそをかく私に
「僕はそんな趣味はないからね、大丈夫だよ」

うつむく私は顔を上げられ、キスされる。バスタオルの上から胸の部分にシャワーをかけられ、私の貧相な胸の形が細部まで露になる。

「うん。全部見えるよりエロチックだ」その露になった部分をなぞるかのように指で優しく触れていく。

先生は少ししかない膨らみの中心の尖りを指でとらえて、そこを弄ぶ。吐息が漏れる。シャワーで濡れた壁によりかかる。

濡れたバスタオルの前がはだかれる。潤んだ瞳で先生を見上げた。私は貴方を待っている。未知の快感を恐れつつも、どこかで知らない悦びを知りたいと思っている自分がいた。





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