お口にクダサイ~記憶の中のフレグランス~
次の瞬間、ビリビリと音がしてセリーヌの網タイツが破かれて、一筋の伝線がいった。

「飛行機雲、ほら出来たよ。どうしたの?」
「・・・っ」そのまま足元まで破られ、露になった素足の足指を丹念に舐めていく。
「やめてよ、くすぐったい。おかしくなるよ?」

「なればいいよ。僕と月しか見ていないからね」

スカートのスリットから入る先生の手に
、身をよじる。いつしか下着の横から手を入れられ、私の脚の間を掻き回される。声を出すたびに、唇で塞がれる。

「またここを【ぷっくり】させて。オリーブオイルでまた食べようかな、なんてね。今日は違う快楽を教えてあげるからね」

私はうろたえつつも、期待をして先生を待つ。
「ここはね、触ったりキスしたりの他にも気持ちよくなれる方法があるんだよ?」
「ひっ!」私は先生の動きに驚きの声をあげた。

先生の膝が、私の敏感な場所をぐりぐりと【押して】いるのだ。決して痛いと感じるほど強くはない。ソフトタッチのほどよい刺激。【押す】というはじめての感覚がすごくて、すぐ様腰から砕けおちて、逝ってしまった。

ここで何度愛し合っただろう。月はいつも見ていた。愛し愛され、そしてやがて終わりが来るその瞬間も月は見ていた・・・。
< 122 / 184 >

この作品をシェア

pagetop